医療情報連携システムによる地域完結型医療の推進

SSL-VPNFirePassUSBトークンGemalto .NETキー

課題と解決策

  1. クリニックの病診連携医のみがアクセス可能とするための認証
     →電子証明書をUSBトークンに格納して二因子認証
  2. ITスキルにかかわらず誰でも手軽に利用可能なシステム
     →USBトークンとWebブラウザのみで手軽に利用

名古屋掖済会病院は、名古屋市の地域中核病院である。名古屋掖済会病院が推進する地域完結型医療の重要な課題は、組織母体の違いによるセキュリティ対策への取り組みである。

名古屋掖済会病院では、2002年から医療情報システム「エキサイネット」の運用を開始し、約10年に渡って継続している。

最高レベルのセキュリティが要求される医療情報を名古屋掖済会病院とクリニックで共有するために選択されたのが、F5ネットワークスのSSL-VPN製品FirePassとGleasとGemalto .NETキーだ。

病診連携医から見るエキサイネットの実力

患者の症状の重さに応じて開業医と病院が機能分担する時代となり、救急部門とともに力を注ぐのが診療所などとの医療連携だ。地元の開業医がいつでも自由に使える開放型病床を5床用意。患者のかかりつけ医が病院を訪れ、病院の医師と「2人主治医」で診療できる。

退院する患者が不安にならないよう、転院先の病院や開業医には綿密に治療方針を伝達。情報交換会も頻繁に開き、顔が見える関係を築いている。その連携を支える病診連携医のひとりで名古屋市内のA医院 M先生は、エキサイネットを院内の看護婦、スタッフ向けの勉強ツールとして活用している。

遠隔画像診断・連携検査から受ける恩恵は大きく、M先生はこう語る。「医療情報連携システム(エキサイネット)を介して自分なりに画像診断を実施した後、読影医の所見レポートを拝見することは大変勉強になります。

また、勤務医時代を振り返ると、これほど多くの他科ドクターカルテを見た経験がありません。そして何よりも、エキサイネットを介した連携検査の仕組みは、ごく普通のクリニックでも総合病院の外来を実現できることがエキサイネットの最大の魅力と感じています。」

電子カルテから医療情報ストリーミング 独自開発のアプリケーションで、ストリーミング映像の二次利用を可能に

2002年に運営を開始したエキサイネット。当初は通信方式がダイヤルアップ、RAS型VPNなどを採用し、予約状況、投薬検査オーダ、所見レポートなどのコンテンツを中心に提供していた。2006年からは、インターネットのブロードバンド化が急速に進み、それを有効に活用できるSSL-VPN方式に変更した。

奥村情報管理センター長は、現在の方式に変更した理由を次のように語っている。「SSL-VPNは一般的なコンテンツの表示にはリバースプロキシー方式、画像表示のように特別なアプリケーションにはポートフォワード方式が用意されており、病院情報システムへの適応と柔軟性は高いと考えている。

また、究極のセキュリティが必要とされる情報であるが、インターネットの標準技術であるPKIによるクライアント認証が可能となるGléasおよびUSBトークン(Gemalto .NETキー)を採用することで、既存のアプリケーションに変更することなく、費用対効果が高く、メンテナンス性の良い環境が構築できている。」

2009年、エキサイネットは処理能力が格段に向上したFirePassにグレードアップし、さらに地域連携クリティカルパスを有効活用するために、ストリーミング医療画像(患者FIM分類、手術映像)を試験的に配信している。

医療情報ストリーミングは、一般のストリーミングと異なり、Windows Media Player形式でローカルに保存し、編集などの二次利用を可能とする独自開発を行った。

電子カルテと連携した画像、医療事故が発生した場合の照査、高度な技術の習得など医療情報ストリーミングの画像は様々な場面での活用が期待されている。このように日々進化するコンテンツに対応するため、FirePassの最新バージョンへのアップグレードなども検討中である。

より良い医療のために より高い信頼と高付加価値のエキサイネットを目指して

運営開始から10年目を迎えているエキサイネット。エキサイネットを運営するメンバーは、日進月歩するIT技術革新の最先端技術を勉強し、
更なる進化を効果的に実現する方法を日々探索している。その目的は、地域完結型医療の更なる推進である。

「ひとりの患者が複数の病気を抱えることも少なくない。どのような検査、どのような治療や投薬が適切なのか、様々な医療情報を集約し、関係者が適切に共有することが肝心である。即ち医師が的確に判断するためにシステムとネットワークは必要不可欠であり、今後より一層の重要性を増すと信じている。」

そう語る奥村氏の表情からは、より良い医療を実現する、それは地域連携クリティカルパスを円滑に運営すること、そして、実現するための最良の手段がエキサイネットであるということが力強く感じられた。

名古屋掖済会病院
本社:〒454-8502 名古屋市中川区松年町4-66
http://nagoya-ekisaikaihosp.jp/

名古屋掖済会病院は、えきさい(導き、たすける)の精神に基づき、地域中核病院として診察、手術、治療、リハビリなど機能毎に分化している病院を病診連携による地域完結型医療を推進し、患者との信頼関係の上に成り立った、安心で安全な医療に取り組んでいる。また、基幹病院としての自覚に立ち、医療レベルの向上と、より良き医療従事者をめざしている。

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