現在の日本では、企業を中心にオンプレからクラウドへシフトする組織が増えている。国立大学などの公的組織においても同様だ。豊橋技術科学大学でも、業務ツールやバックアップなどにパブリッククラウドサービスを活用している。
「クラウド活用を推進するうえで、認証の多要素化は避けられません。私たちは安全性を第一と考え、現時点でもっとも強固なICチップと証明書による認証を採用しました。Gléasは安定的に稼働しており、信頼できるプライベート認証局製品だと考えています。JS3は優れた開発力を有しており、システムインテグレーターと強力に連携して細かな課題を解決し、迅速なシステム構築に寄与してくれました。」(土屋氏)
情報メディア基盤センターでは、クラウドのグループウェアをはじめ多くのシステムの認証をShibbolethに集約して、重要度に応じてパスワード認証にIDカード内の証明書による認証を加えている。将来的には、VPNの認証にGléasの配布機能を使ってクライアント端末に展開した証明書を利用することなど、利用範囲の拡大を検討している。
「認証はさまざまなシステムに関わる重要な技術であるため基盤更改には時間がかかりましたが、Gléasは信頼性が高く、また今後の強化・拡張が期待でき、長期間にわたって利用し続けることのできるソリューションだと考えています。」(中村氏)
「土屋氏と中村氏は、今後もJS3がシステムインテグレーターやソフトウェアメーカーとの連携を強化し、さまざまなシステムの安全性を確保できる柔軟で強力な認証局としてGléasを進化させてほしいと願っている。
